回転木馬/
都志雄
珈琲とアルトサキソフォンの豊穣に液晶の海漕ぎ出でる人
珈琲とピアノの滴海となり夜の彼方に跳ねたトビウオ
女生徒の「わたしバカです」渦まいて沈積してゆく初雪の夜
この宇宙は蜘蛛の巣状の何かでしょう高速道路をひとり駆る夜
新年のぼくらはしあわせふしあわせアズユーウィッシュそれじゃおやすみ
戻る
編
削
Point
(5)