わたしが好きな詩人 ミーハー主義的雑文 3−4/るか
 

になってゆきました。
 
 鮎川信夫らの青春はその只中に営まれ、出征前の彼らは、ア
ヴァンギャルドが穏健化したものとしての、モダニズムの同人
誌を中心に詩人としての夢を追いかけていたのです。しかしそ
れですら、たえず官憲の監視の下に行われたといいます。
 この当時の彼らの活動を、鮎川は作品のなかで、「活字の置
き換えや神様ごっこ」「それが、ぼくたちの古い処方箋だった
」等、表現しています。これらはそのまま、現在の多くの詩人
の営みに当てはまるのではないでしょうか。それが、鮎川によ
っては、「古い」と断言されている。鮎川が存命であったら、
この「現代詩フォーラム」の投稿作品群
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