anne/Oz
 
守った。
彼女はフランス人だ。彼女は哀しい顔を見せた事がない。
アンネはそう言う。

アンネの夫は
ごくありふれた男だ。
時には
アンネと喧嘩をし、
拗ねるという。
それが可愛かったりする。
そうアンネは言う。

「君は
かつての私を受け入れてくれた唯一の人。」
アンネはそう言う。

「君は君だよ。」
そう僕は言う。
僕はサングラスを踏み潰す。

「うん。
私は私ね。」
アンネはそう言った。
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