連詩「あなたをまつ」 6/10/愛心
 
目覚めたとき
わたしは窓に凭れていた

結露したガラス
冷えた頬に熱が伝った跡がある

手紙を送り 送られて大分経った

冷えた四肢を抱え込み
胎児のように丸く眠る

ああそうか
毛布もかぶらず眠っていたわけ

ポストから目が離せなかったのだ

手紙を待ち望んでいたから
あなたを待ち望んでいたから

心拍数 呼吸 この朝日を
あなたも浴びているのだろう
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