白い白い/
しべ
お金
ならない
お金はキレイ
花のよう
鈍く光の沈む
夜のあんな猫背の
色した鉛の玉の鈍く
街灯にあんな空と
椋鳥の霊
そんな奴に
セキレイが近づく
白い頭と黒い胴
跳ねると
氷砂糖を割ったように
きりきり動く
焼かれ枯れた草を
粉々にする
セキレイが2羽
白い筋が羽をたたんで
跳ね
車が一台
跳ね
赤い自転車を追い抜く
朝はまだ青い空ではなく
眠い目を歓迎してるがね
酒もなければお茶もでない
割れた氷砂糖は冷たく
石のようにかたく
涙もない
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