寝言は役に立たなかった。/真島正人
 
うと思った(僕とIさんの家は、道路ひとつ隔てただけである)。
でも、実は昨日、バーで僕はお金が足りなくて、Nさんに800円借りていて(Kさんにも40円借りた。Nさんに840円貸して、と言ったのに、酔っていて800円しか出してくれなかったので、Kさんが「しかたねぇなぁ」と出してくれたのだ・笑)、「やっぱ先に金を帰しに行こう」と思い、Iさんの家ではなく、Nさんの家に向かった。



すると偶然ご近所のSさんが車で向こうからやってきて、会釈をしたらサイドガラスを下げて顔を出した。
何だろう、と思うと、唐突に、
「おい、Iさん亡くなったらしいな」
と言った。
僕はまったく意味がわからな
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