蛙/
十二支蝶
ゆたかな歓声のあと 出てくるのは出汁
悪魔でも華の色でもない 千切られた湯
手にした誰かがそれを青といい
自分にみせたから
変えられると思った
透明というまま
すばらしいちからで
破いてほしい
心のなかはあのなんだかわからぬもので
擦れてみずに雪消る
羽が棒の夢にささり 朝に
夜になろうとする幻を しようと誘った
骨のなかで空手をおさめ
陰が山稜を焦がしても
渡り歩く干戈のなか
印象へ息づく
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