よろこびの/nick
早朝の庭は銀世界
橙色の朝日が差し
指先にじわりと染み込みます
冷えたみかんも焼きたての餅も
いつも通りに格別です
炬燵から出るのは大変です
ここで迎えた新しい年を
分かち合いたい人たちがいます
彼らもきっと今頃どこかで
よろこびの歌を咲かせているでしょう
小さく鳴いた庭の猫
主人が遊んでくれないので
退屈しているみたいです
手招きするとこちらへ来て
膝の上でお昼寝をします
刺身の夢でも見ているのでしょうか
年賀状のやりとりで
心温まる正月休み
彼らときっと今年もどこかで
よろこびの時を過ごすのでしょう
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