大宰府にて/soft_machine
 
ませんでした。ちくしょう。ここにも茶店が並び、お土産屋が並び、短い区画ですが傘を畳んだのも楽しかったです。
 アーケードを抜け心字池の脇でまた傘を開いて水面を眺めていると、岩影に何かちいさく動くものがあります。それはとてもちいさいものでしたが、何故か目によく映えて感じられました。
 見ると鳥でした。
 緑に見えた羽色。最初は鶯かと思いましたが、目を凝らすと緑ではない、鮮やかな青。あれは…ひょっとしてカワセミかな…カワセミかな…そうだ、あれはカワセミだよ…カワセミだ!!
 僕は田舎育ちのくせにカワセミを見たことがありませんでした。
 テレビでしか見たことのなかったカワセミが、数メートル先の
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