ざらざら/
阿ト理恵
へなちょこ人のへらへら絵がかかれた薄っぺらなかみがくねくねしながら、
「ちょいと、そこのあんた、あたしと遊ばない?」と、指を誘う。
蓮っ葉かみは、指に抵抗ざらざら。
さらさらときれいに流れない指が濁点ひっかかって、ひっかいて、もがいてゆく。
ひとの指の跡残るざらざらがとてつもなく好きなわたしの指はB級。
(2010・12・30mixi)
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