はら、む/みつき
 

微えみと なみだと諦念は
かげろう
あるいは
しんきろう
どこか とおくで 息していただけ
うううん ちゃんと
息 しているよ
だってこきゅうは どこかで 細く
続いているよ


あなたの
おとうさんはね
ベッドか真っ白のおふとん
あるいはどこかの草の上で
せかいの
どこかの 
わたしたちと
キスをして
声 ふるわせて
おまえしか あいしていないよ
せかい なんか おれと おまえで じゅうぶんなんだ
あるいは何も言わず
からだだけふるわせている
つめたいわたしたちの耳朶に 吸いつきながら
しんじて しんじて、 て つぶやいて
わたしたちは 何
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