天敵ラヴァーズ/
愛心
触れるのも出来ない急所
そこに
敢えて定めた銃口
傾ける頭
うなじを吹き抜けるのは
恐怖? 罪悪? 快楽?
温い風の舌
嘲笑って舐めあげる
薄っぺらい涙が
鼻腔をくすぐって
微笑む唇は
赤紫に震えて
貴方の手にかかるなら
それでもいいと思ったの
優しい狩人の 無骨な手を握り締め
ごめんなさい
灰色のウサギは
撃ち抜かれた
戻る
編
削
Point
(3)