そこらへんにいる女/
錯春
菜っ葉を炊き、
魚を炊いた。
女の台所には味噌と塩しかなかった。
全ての食事を洗面器によそって食った。
誰も
誰も 叱ってくれなかった。
「味噌汁が吹き零れて焔とまぐわいます」
女
女として産まれた幸い と 災害
物言わずとも
利便性 機能性 耐久性 に 優れた
新鮮な血の通った洞穴
ぼんやりとした顔してますがこれでもNo.1の姫
女 が
背骨を曲げて 跪く その姿は
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