一人ぼっちな傘と僕/
塩見
ある駅の傘たてに君は一人ぼっち
気づいた僕は君を見ていた、
駅のベンチに腰掛ける僕、傘たての中の君、君と僕は似ている気がした。
また君を見ていた、やっぱり君は一人ぼっち
気づいた僕は笑っていた、
君を見て笑う僕、傘たての中の君、君が僕に微笑んでいる気がした。
傘たてを見ていた、もう君は居なかった
気づいた僕はベンチに座った、
駅のベンチに腰掛ける僕、空っぽの傘たて、今日の雨はしょっぱい気がした。
今度は僕が一人ぼっち
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