非日常的なレストラン/
小川麻由美
ことについては、沈黙するしかない」
私は間違いなく元の意味を履き違えている
何かの陳腐なスローガンのようなことしか
浮かばないのが悲しい
私の頭の中を巡り巡ったところで
私の脳を構成している
細胞たちではたちうちできない
私の脳にパルスは走らない
これからもその一文が浮かぶに
過ぎないだろう
氷で薄まったコーヒーを飲みながら
夫に話しかけてみることにした
戻る
編
削
Point
(3)