服/小川麻由美
 
私は魅せられていた

催事場へ行き
アウトレットに行き
古着屋にも行った
たくさんの服を見た
でも買ったのはわずか
使ったお金もわずか

それでも楽しかった
楽しかった分
閉店時間が近づくと
悲しくなってきた
蛍の光を聞きながらも
服をページをめくるように見た

なぜ服が好きなのかな
子供の頃は赤いワンピース
ピンクのスカートそんな
カラフルな服が好きだった
今日も赤いスカートを手にした
本当はシルクのブラウスも欲しかったの
シルクのなめらかさを身につけたい

お洒落する時って
それだけで幸せになる
気持ちが引き締まる
私を幸せにしてくれる服たち
もっと大切にしてあげなくては

引退した服はリサイクル
リサイクル
また会おうね
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