月火水木金土日という文字盤を廻る生活 気にし始めるとろくなことがない 肺に空気は足りてるかとか 舌の位置とか コーヒーマグの螺旋階段をくだりながら 溶けてゆく乳成分についてとか おいしく飲み干して ご馳走さま を声にする 血ではなく 知でもなく 地に葦を着けるのです 旋毛のアンテナには 靴下をかぶせてしまおう 思春期はそれで終わる 「わたしは一回しにました」 「閉じてもいないものは開けません」 すっとんきょうな居直りで ひょうひょうと 暮らします