詩ね/桐谷隼斗
死んだらこ
の心をどこ
に埋めよう
か考えてい
る。街には
電球のちら
つく光だ。
(朝に向か
って逆走し
たいよね。
日付変更線
とかものさ
しではかっ
てじぶんの
さびしさと
比較したい
よね。)
ほら、またすぐ死ねって言う せめて
詩ね、
って言えよ そしたら君のこと
あいしてやってもいいよ
なんて
言えないから今日は
うつむいて
雨上がりの校庭の静脈を
たどりながら
好きなひとのこと
考えるんだ
傘
ないし
ぬれる
こともいとわず
だまって
詩ね、
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