黒い小さな舞台の上で/服部 剛
 
今夜、Ben'sCafeという詩の家に集う僕等は、 
日常の全ての仮面を脱ぐだろう・・・言ノ葉
を愛する思い一つを胸に認めて、見えない風
に背を押され、見えない糸に引かれ、一つの
夜に集結する僕等は今夜、一枚の幸福な絵画 
となり、素朴な額に納まるだろう。今迄無数
の人々が笑いと涙の物語を語った黒い小さな
舞台の上に立ち、あなたの言葉を語る時、捲
れる仮面の隙間から素顔の光が、溢れ出す。







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