あわ/しべ
 
畦道にむかう足は
ゴワゴワと、カエルのように
ないて、河川敷に沿って走る
白い、マーチを追い越して

目と、髪が戯れている先の
先まで進み、カラスか
はたまた違う鳥か
とらえて、はなして
またとらえて

靴の中の、ふやけた指で
こすりつけ
進むと、白い街灯の傘が
ひらいて、いたりする

畦道は
髪のように
水門まで
女の声のようにのびている

白い
銀色の雲が
川のなかで寝てる

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