明日も 晴れ/
いてゆう
朝が車で 缶詰を運んだ 森のなかで
気にしない エレベーターに乗った
眼が一つだから 海は水平線しかもてない
唇の上を すすむ 潜水艦も 赤くなって
ヨーグルトのなかに 木が生えてきた
忘れもしない ポケットのなかに 藤壺がいた
鶏が 缶詰を 卵だと思って 抱いていた
不安の 肺のなかで 山を越えて 蟻がいた
エレベーターが女王でなく 王様だったら
明日も 晴れでしょう
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