ロスタイム/
いてゆう
あぶない 朝
落ちそうな 雨粒
ぐるぐる まわって
空が回って
落ちていった 昨日の 親指の胃袋
ぐしゃぐしゃの 土を踏んで
水が呼んでいた
池では亀が泳いで
子どもを見取り算しようと
それでも 水の上を
風が渡ってきて
電柱と話をしていた
電線から いっぱい
言葉が 届いた
戻る
編
削
Point
(1)