グラデーション/Akari Chika
詩は アイスのトッピング
舌の上
読み手の摩擦で溶けていく
音と訓
きっとこの愛のコンビネーション
待てないの?
グリルの上で焼かれるリズム
貼って
奪って
ときめいて
数合わせの一文字に恋をする
賢くても
それがどんなに寂しいものなのか
言葉にできないほど
寂しいものは ないわ
詩は 創世記じゃない
言葉は 閉ざされた扉の中
でも 扉を閉めたのは一体だれ?
言葉って本当は何なのだろう
自分で少し考えてみたよ
言葉は 林檎の木から落ちた林檎
果てしない進化のグラデーション
戻る 編 削 Point(4)