グラデーション/Akari Chika
詩は 言葉のグラデーション
そこに 恩やメロディーはない
もっともらしい 言い訳や教訓も
自分で少し考えてみたら?
親にも言われなかったこと
言われているような気がするの
すでに
音が出だしを書いている
未知なる真似事が
つま先から溢れ出している
詩は 言葉のグラデーション
さっきも 右手から飛び出した
おひさまの向こう側
嘘泣きの空が晴れている
きっとこの雨はイマジネーション
色
とりどりの
綿が 速度を増して
虹のトーンを埋めていく
過熱した情熱も
長距離だもの
火が消えてしまうこともある
でも それがすべての終わりではないの
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