過食の典 ー多重腹食堂/
……とある蛙
尤もらしいことを言う。彼らのヒーローはこの料理を作ったコックの一人である H であり、それすらも違うという者が出る始末で、特に醜悪な形の料理が好まれる。そしてその臭いは強烈だ。たまたま、イタリアンレストランなどの話をしようものなら、「低俗だ!誰だって旨いというに決まっているではないか。そんなものは芸術としての料理ではない。料理は芸術なのだ。」と彼らは得体の知れない臭いの充満する食堂の中に入り浸っている。ろくに仕事もせずに。
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