ごあいさつ  /服部 剛
 
デイサービスの送迎車で 
君のお父さんを迎えに行き 
玄関のドアを開く 

お父さんに続いて君が 
猫を抱きながら、顔を出した。 

「 これ、うちの美人猫 」 

お父さんの伸ばした指先につられ 
思わず美人の猫ちゃんに、最敬礼。 

頭を下げながら 
ほんとうは 
こんな自分をきらきらと見てくれる 
君の瞳を、見たかった 







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