黄色い車〜〜〜みかんで魚を釣る/ヨルノテガム
 
び上がり 釣れないはずの何かは 闇夜に何かを釣っていてしきりに引いています この一見幻想的な場面は 女の夢の中で花ひらき 夏祭りの夜店の風車が数々回ったり 色とりどりのお面が並んでその一つがふんどし姿で立っていたりと 悪夢の序章を形作る仕掛けとなっています ココには鑑賞者が その関連づけの記憶を背負わされていて 男と女の歩行と電動車イス男とその連れの動向を知っている鑑賞者に 道具や物の連想や前のシーンとの間を推測させるという手法で 映画を進めていくのです このやり方は 見る人に関連を補充させる効果 逆に言えば キタノ映画特有の省略 とも言えるでしょう キタノ映画は殺害場面に銃声だけを響かせ次の別の
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