Whale song/月乃助
夜空から剥離した星明かり
星騒に眠られぬ夜
人知れずやってくる 孤独は、
ただ一人でいることでも
まして、理解されずにいることでもないのです
それは、答を待ちわびるということ
( 心に打たれた楔のようなものから )
静まった 部屋
一人は愛欲のため
二人は生きるため
私の乳房を吸う/吸った 家の男たちは
翡翠色の月の下に眠りついた
一人は今日に疲れ
二人は遊びに疲れ
寝息の波の数を一つ二つと数えながら
まどろみしかやってこない夜に
星屑のベッドに横たわる
褥を覆う
無限な夜空の広がりに
人は、有限なものしか見るこ
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