シーン 18th.Oct./ミズタマ
 
ある朝に、橋の上を原付で走りながら横目で見たのは
白く光る水面をデジカメで撮る初老のサラリーマンと
彼の左薬指にちいさく光る結婚指輪



写真をうれしそうに見つめるサラリーマン

水面の写真を誰に見せるのかしら



なんてきれいな朝の空気
悲しくなるほど川は輝き
だいすきなまちの緑はどこまでも続いて


しあわせの微粒子のなかを

わたしは駆ける


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