空/新守山ダダマ
 
君に会いたい

いつの間にか
君になりたい
になっていて
いつの間にか
君になっていた
君の言葉を発していた
君の声を出して 君の体で生きていた
君の血が流れる この体で
僕は空を飛べるようになっていた

君は僕に会いたいだろうか
僕の血は君にまで流れているだろうか
君に会いたいが果てしなくつづく
君はどこまで僕に会いたいだろうか
君の会いたいに近づくために
僕はどこまで血を流せるだろうか
君は試している
僕が飛ぶ空の下で

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