半 睡 の 落 葉/るか
 
が うつろな
     魂に 張り渡されているだけである。

     既に俯くこともなくし
     日焼けした笑い顔を 力ない笑い顔を
     どうにか遣り繰りするばかりの
     日々の底のほうで
     なお 水滴が奏でている音楽はあるだろうか。


     遠い道のりの途上
     落葉する、
     微かな響きを
     導きとして
     うつろな黎明を
     おいかけて
     もう
     幾十年が
     たったろう?
     誇るべき
     心など どこにも
     微塵もなかった。

     なお私は夢見ている
     その一刻を
     一面の落葉の光景を
     星が落とした一滴の涙を
     おお 
     おそらくは
     そんなものを
     たとえば 愛、
     と
     誤解したい
     そのために






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