秋/はるな
ん季節が、まわるね。手放した季節はどこいったろう?
髪がのびたね。お互いに少しずつ、そうとはわからない速度でかわっていくね。
愛しい、愛しい、愛しい、愛しい、愛しい、愛しい、愛しい、愛しい、愛しい、愛しい
わかっている。みんな最後にはどこかへいってしまう。
早いか遅いかの違いだけで。
とるにたらない。
ただいま一緒にいて、笑えることを、誇ろう。
誰かに感謝するのも、大事なことだけれど、
そうでなくて、いまここにいて、誰かと笑えるわたしを、わたしは誇ろう。
そうでないと、とてもかなしすぎる。
たくさんのものが愛しくて、途方もなくうつくしく遠くて、かなしすぎる。
誇ろう。
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