鶏肉が教えてくれた/番田 
 
い料理とは、こういうものなんだなと思い知った。だから今、うまいものとまずいものとが私にもわかるようになってきたのかもしれない。解凍することにより、肉も本来の舌触りなどが無くなってしまうものである。


我々は、なんとなく舌がそういった加工品が使用される食品に慣れてきてしまっているので、本当のおいしさに触れた時の感覚を見失ってしまってきているのかもしれない。自分で手に入れて、自炊するようになったのだけれど、管理されたもののほうが遥かにうまいものなのだなと最近感じる。肉にしても野菜にしてもそれを無事加工して料理に変えて行くための、一週間単位のプロセスが加工する側には絶対に必要になってくる。しかしどこかでまた運良く期限切れのセール品の肉を手に入れられたとしても、外食産業では、だからそれを、食べられるようなものに変えるための何らかの手段を取っているように思われる。
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