ゆるい思い出/Akari Chika
 
ねいに
むいていくように
彩りも
思い出も
ありのままを
さらせたら

蕾が
閉じていく
その様が
寝床で丸まる
自分に
見えて

涙を搾られた後は
瞳が気のせいか
緩くなって
すべてが
ぼやけてしまうんだ

雨上がりって
好きだな
鮮やかな
傘が
どこまでも
干されていて

水を
注がれて
咲いていく
花が
ここにも在る

そう思えた
冷たい朝



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