死について mixi日記より/前田ふむふむ
たという心の透き間を埋めて、
充実した満足感を得られるだろう。
しかし、死に逝くものにとっては、恐怖と孤独とかなしみ以外何があるだろう、
それを、埋めることなど誰もしてくれない。
では、死に逝くものを看取ることは、意味の無いことなのだろうか。
僕は、そこで立ち止まってしまう。
でも、やはり、僕は、死に逝くものを看取るだろう。
ただ、死に逝くものに、何もする事が出来ない無力な人間として、何もしてあげることの
出来ない人間として看取るだろう。
別離という、どうする事も出来ない現実に直視しながら、
そこでは、ただ沈黙だけしか出来ない僕は、やはり死に逝くものの生きてきた人生に
敬礼を捧げるだろう。
そうすることだけが、死に逝く者に対する、僕たちのあり方だろうと思う。
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