人格的な、入道雲、青い空 mixi日記より/前田ふむふむ
つの例をあげてみよう。
僕は、東京の下町にある駐車場にいる。
その駐車場は、僕だけの特別の場所である。
多くのひとは、狭い民家に囲まれた、わずか三十坪程度の、屋根を持たないところであり、
雑草が所々生えている冴えない駐車場とみるだろう。中にはその場所を通る人でも、
意識の中では消去されている場合もあるかもしれない。一面青い空なのに、そのことは脳裏に無く、晴れているということで、空という自然をみているようにである。
しかし、ここは、僕が生まれた所であり、三十年前まで、僕ら家族が住んでいた木造の家があった。幼稚園、小学校、中学校とこの家から通っていて、楽しかった幼少の頃を思い出す。
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