「宗教のための宗教とは」(5)/生田 稔
配している神を認めないように、彼らも無神論に支配されている。自分たちより大きい存在を認めようとはしない。人は科学を用いて現代は物質文明の最高潮である。
もし神を認め自分以外の動物植物あらゆる生き物を心から愛し大切にし、例えば赤血球白血球のようなものでも無視しないで彼らも意志や個性を持っていることを認め、思いを彼らにも向けてあげるべきではないだろうか。精子のことを思うとぞっとする。私たちも赤血球やそんな類のものだったのではないか。自然から良いものを刈り取ろう。麻薬や煙草は遺伝子操作によって、良いものに育てることは可能ではないか。牛乳からクローン牛のできるのに煙草や麻薬の品種改良が遅れているのは、商業的理由があるのではないか。
問題の性欲だが、これは学問を愛し全て理知的なものを楽しみとするようにすれば、かならず節制できる。性の享楽が高まりはびこるのは滅びとなる。性をますます開放的にするならば、必ず人類は自尊心や秩序や清さを失い滅びるであろう。結婚や相続は無意味となり、各組織は崩壊する。
戻る 編 削 Point(1)