日曜日の夕暮れ/番田 
 
東京FMに合わせていたので午前中だったならしっとりとジョンカビラのトークが場の空気を和ませていたりした。


家に帰れば翌日は仕事が待っていた。休日はこんなふうに海に来て平日は東京に働きに出なければならない。このサイクルはいつまで続くのであろう。海がアメリカの向こうにはあり、素敵な夕暮れがサンフランシスコでは見られるのかもしれなかった。新鮮なフルーツが屋台には並んでいて、雑誌には、オレンジジュースとパイナップルが20円ほどで飲めると書いてあった。明日は自分の身にどんなことが降り掛かってくるかを想像すると、やはり私はそこから逃げ出したくなる。そうして車のドアーを開けると、夕暮れの暮れ行く海に向かって走り、波の青く寄せる沖に向かって飛び込んでいった。
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