私の好きにさせてくれ 2/テシノ
は狂いまくりの酷いものだったんだけど、そう間を置かずしてかなり正確に時を刻むように改良されていき、やがて巷に出回るようになった。
そうなると時計は単なる実用品としてではなく、装飾品としての美麗さをも追求されるようになっていった。
17世紀は折しもバロック期、あらゆるものが華美であればあるほど人々に喜ばれたってぇ時代です。
技術だけしかもたない時計職人達は家具職人と組む事で、より装飾性の高い時計を作り上げるようになっていったんですね。
そんな中、ホイヘンスのおひざ元であるオランダに、一組の時計デザイナーが現れます。
ハンス・イグナーツとファン・ベーヘメン。
イグナーツが時計担当、ベーヘメ
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