釣果/
天野茂典
満腹になったから
(眩しい光
苦しくて
DECKーCHAIRに横になった
日曜日の午後
(バイクにも
バスにも乗りたくない
まるで航海にでいるようで
潮の匂いが新鮮だ
(いまできたての波頭
飛沫を浴びて
空をゆく
もう本も読みたくないし
詩も書きたくない
(できたら船乗りであれば
ぽかぽかぽかぽか
顔が日焼けするようでぼくはその椅子を
離れられなかった
納屋のなかのよく干された藁屑
の
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