愛してる/ala
 
とることの出来なかった
君の手を

自分の手を強く握り占めることで
誤魔化した





あんなにも求めあった筈が
こんなにも簡単にはがれていった

その事実に零れるものはなく
溢れたものは醜い憎しみだけだった





こんなにも、こんなにも




愛を語った唇は渇いてしまった







こんなにも、こんなにも




君を見つめた瞳は血に汚れた








こんなにも、こんなにも…























『まだ君を愛してる』





そんな自分を君は嘲笑った。
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