星が空にのぼる/
惟壽
暗い岩陰で炎々と青が光る。
一粒の青。
その青い粒は
輝きの絶頂で突然、
光るのをやめた。
残ったのは、
闇。
微かに見えるのは
黄色くぼやけたその残像。
やがてそいつは
再び輝きを取り戻すため、
ゆっくりと空に昇って行った。
戻る
編
削
Point
(3)