矛盾する二つのものの考察/チャオ
 
、未来に似ている。そして、光は過去に似ている。
その両者を操る神は今という瞬間に似ている。

闇の状態に、光を当てる、その瞬間だけに、闇と光は、互いのバランスを鋭く保ち、その意味が作られた瞬間に、闇はそのものから永遠に姿を消してしまう。
が、永遠からなる、未来へ続く不可視の時間は、闇そのものの、無限の海のようなものだ。
そして、光に照らされることによって、獲得された意味たちは、永遠の過去の中で、まさに記念碑のように、世界の中に残されるのだ。

消えていくだけの、意味ももちろんあるだろう。誰の目にも留められなかった、孤独な光の子供たちも。

だが、光が照らし出すものは、結果であり、
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