蜃気楼/
H.美紗子
いつまでも私は鳴くだろう
様々な言の葉を毎年秋に春に冬に
其処に夏は無かった
黒い雨が降りました
私達は涙を切らして炎から逃げました
其処に或るのは、ただ愛
だが私達は互いの愛の欺瞞に気づき、歪み、憎しみ合った
その後の道には
あるいは空には
もう無くした涙が有ってもう泣き止めなかった
倒れ、想い、地面に埋もれた
虹が、自然とかかっている
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