うっせみ/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
 
 気を失いそうになった。
 と今度は大群が。
 おれの体を持ち上げた。
「な、なにするんだー」
 大群はおれをそのまま。
 空中へと運んだ。
 あまりのことにショックを受け。
 おれは気を失った。

 気がつくと俺は寒いところに来た。
 どこかもうわからない。
「どこだここ、うっせみー、じゃないうっさみー」
 震えつつもまわりを見た。
 すると先ほどまで。
 俺を苦しめていた大群が。
 寒さのためか。
 あたりに散らばっていた。
 おれはそいつらを集めた。
 で、持っていたライターで焼いた。
 脂分を含んでいるので。
 とてもよく燃えた。
 暖を取るにはちょうどよかった。
 腹も減ったが他に食料もなかった。
 なのでそいつらを焼いて食った。
 意外なほどうまかった。
 おれはつい叫んだ。
「うっせみー、じゃない、うっうめー」

♪うっせみうっせみ 
 うっうせみせみ
 うっせみうっせみ 
 うっうせみせみ
 うっうせみせみー 
 うっうー

♪う


戻る   Point(1)