妖精の距離/
渡邉建志
夏と緑と憧れ
夏と緑と憧れ
夏のまんなかに
あの人はいる
校舎からバイオリンとハープが聞こえてくる
生きる上で悩む必要がないことについて悩むひとを
わたしは美しいと考えてしまう
夏と緑と憧れ
誰もいない昼下がり
背の高い人の影が中庭をよぎる
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