ぼくの手/
光井 新
ぼくの手は機械だ
ちんこをさする機械だ
頭のなかじゃきみのこと考えてるのに
ただひたすらにちんこをさする
この手でふれたいきみはうつくしい
ちんこなのかもしれない
そんなふうにぼくのちんこはきみで
きみのことをかんがえて
優しくしたあと
ティッシュをつまむ
0.5秒だけつかむことのできない愛に
気がついてにんげんになる
ぼくの手は機械だ
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