静かの海/
月乃助
つものようにやってくるのを
忘れていた
誓っても 言葉など足りないと
私たちはどちらも、46億年もの昔に生まれたはず
その奇跡を信じて良いのなら
二人でいてもひとつだと、約束を交わした
時の海辺に佇み
たった一人を忘れられずにいる
いつか
誕生日さえ 忘れ去る日がくるまで、
その時がやってくるまで
今宵
瞳に映る地球の色が、
それがためにか ここからは、
あまりにも青く、澄み
美しい
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