俺の探検/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
 
語り合うというものだった。
 話についてはまったく信じられなかった。
 だが集まりには女がたくさんいた。
 俺は女が欲しかった。
 さもまじめに信じているようにしていれば。
 きっとここにいる女の一人くらいついてくるかもしれない。
 そう思った俺はさも信じているかのように振舞った。
 普段工場でも生きていくため似たようなことをしている。
 そのくらいは慣れたものだ。
 とたん俺はたちまちみんなの尊敬を受けることになった。
 数ヶ月が過ぎた頃にはもうご立派な信者になっていた。
 
 するとある日一人の女が俺に声をかけてきた。
「私もあなたのような立派な人になりたいです。二人
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