死神博士のお化け屋敷/atsuchan69
 
的な亜空間へと定着させるものです。罪にまみれた肉体をもつ我々は、けしてこのままではそこへは行けませんが、『彼ら』は『あっち』と『こっち』を頻繁に往復します。いいですか、一匹の猫が『あっち』へ行けるのですよ。人間であるあなたがたが行けないはずがないでしょう。近未来において・・・・我々はもう、殺しあうことも奪い合うこともないでしょう。仲良くみんなでそこへ逝くのです」
傍らにベーコンちゃんが伏し、博士は仰向けになった。
「コンピューター、レーザープラズマ照射。エンター!」
と、博士は言った。
「音声認識、確認しました。対象物、博士。レーザープラズマを照射、準備中です」
天井に吊るされた機械装置
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